植物ごとの管理方法と育成のコツ
POINT
植物を健やかに保つための基本的な管理方法や、品種ごとの特徴に応じた育成のコツを紹介しています。水の与え方や日当たりの調整など、日常のちょっとした工夫によって植物の状態が大きく変わることがあります。初めて植物に触れる方にも分かりやすいように、気をつける点や季節ごとの変化なども含めて案内しており、育てる楽しさを日々の中で実感できるような情報を発信しています。
シンビジウムの育て方
シンビジウムは、美しい花を咲かせる洋蘭です。シンビジウムの置き場所には、午前中は日が当たり、午後は陰になる場所が最適です。夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、注意が必要です。シンビジウムは比較的寒さに強く、最低気温が5度を下回らない地域であれば屋外管理も可能です。霜が降りるような場合は軒下などで管理するのが安全です。屋内に取りこむ場合は、日当たりがよく、暖かすぎない場所で管理しましょう。花芽をつけさせるには、10℃ぐらいの気温を一定期間経験させることが大切です。蘭の中では水を好むので、水やりは「乾いたらたっぷり」を基本とし、成長期の春から夏は植え込み材が乾いたらすぐに、冬の休眠期には控えめにするなど、季節に応じたメリハリが大切です。肥料を与えるのに最適な時期は、3月~4月です。8月以降は与えないようにしましょう。健全な生育のためには2〜3年に一度、花が終わった春に植え替えることをおすすめします。