蘭と多肉植物の専門店COCORO 藤井寺でお店を開いた理由

【 1. 多肉植物と蘭 COCOROの物語は、身近な場所から】

私は藤井寺で「COCORO」という多肉植物と蘭の専門店をやっています。

「どうしてこの2つを一緒に？」ってよく聞かれます。でも私の中では、この組み合わせが一番しっくりくるんです。なぜなら、私が出会ったのは、植物の種類だけでなく、その背景にある生産者さんの情熱だったから。

開業へとつながる第一歩は、本当にたまたま、100円ショップで買った小さな多肉植物でした。

【 2. 小さな多肉の可能性 】

100円ショップで買ったあの子は、素朴で健気なかわいらしさがあり、私に出会いをくれた大切な存在でした。

ただ、当時の100円ショップの多肉植物は、お名前（品種名）がわからなかったんですよね。そちゃんと名前が知りたい、という純粋な気持ちが、私をネットショップへと向かわせたんです。

そこで私が出会ったのは、お名前がわかっている多肉植物たちでした。お名前がわかることで、その子が次にどう育っていくのか、どう育てていくのがいいのかということを、具体的に考えられるようになりました。

そして、そこで初めて、サイズが違うと、同じ多肉植物でもこんなに見た目や存在感が変わるんだ、ということに改めて気づかされました。それは、最初に私が出会った小さくかわいい子たちが持つ、すばらしい「未来の姿」を見せられたような気がしたんです。

このステキな植物と、それを生み出す生産者さんの情熱を、もっと世の中に広めたい。そう強く思ったのが、私のお店「COCORO」を始めるきっかけでした。

【 3. 多様な美しさに出会うまで 】

シンビジウムとの最初の出会いは、スーパーの花売り場でした。

その優雅な花姿に、私は強く心を惹かれました。

ただ、最初に育てたそのシンビジウムは、葉ばかりが茂って花が咲かず、まるで野生のようになってしまい、結局うまくいきませんでした。

しばらくして、ある時、セッコクや風蘭、テーブルシンビといった蘭との出会いがありました。

蘭も、多肉植物と同じく、身近な暮らしの中で無理なく楽しめる植物なんだと、改めて気づいたのです。花は咲かせやすく、無事に花が咲いた時の大きなよろこびを感じました。そして、育成に情熱をかける生産者さんに出会えたことも、蘭を育てることが楽しくなるきっかけでした。

【 4. 開業への想い 】

多肉植物や蘭と深く関わるうちに、私の心は次第に趣味の領域を超えていきました。

生産者さんが長い年月と、深い愛情を注いで作り上げた植物は、それまで私が見てきた植物の中で、ひときわ力強い存在感を感じさせてくれました。

私は、これらの植物が持つ真の美しさ、生命のエネルギー、無限の可能性を知ってしまったんです。

このステキな植物を、私一人が楽しむのはもったいない。生産者さんの想いがつまったこの植物たちを、もっと多くの方に見ていただきたい。その背景にある、作り手の情熱も、そっとお伝えしたい。

そして、この感動を、私が生まれ育った大切な藤井寺から発信したい。「この想いを、地元から広めたい」という願いが、多肉植物と蘭の専門店COCOROを開いた、一番の理由です。

【 5. COCORO 店名の由来 】

私が多肉植物や蘭に夢中になったのは、そこに生産者さんの深い愛情と、植物の持つ生命の力を感じたからです。

ただ植物を販売するだけでなく、その植物が持つ物語や、生産者さんの情熱、そしてそこから生まれる癒やしのエネルギーを、心をこめて伝えたい。

そして、この藤井寺の店で、訪れる一人ひとりの心にそっとよりそい、「あなたの心を満たす、運命の植物との出会い」をお手伝いしたいと思って、店名をＣＯＣＯＲＯと名付けました。

「多肉植物と蘭の専門店 ＣＯＣＯＲＯ」は、お客様と植物の「心」が通い合う、温かい場所でありたい。そう心から願って、皆様のお越しをお待ちしております。